教師の嘆き 2022 3 13

 何十回教えても
覚えてくれない生徒がいたら、
先生は、つらいかもしれません。
 私は、戦車について
この10年間、何十回も書きました。
 戦車は強くない。
必ず歩兵とともに進軍しなければならない。
 敵の歩兵が持つ
携行式対戦車ミサイルで戦車が撃破されてしまう。
 安価な対戦車ミサイルで
高価な戦車が撃破されてしまうのは、
とうてい割に合わない。
 同じことは、攻撃ヘリにも言える。
戦闘機並みの高額な攻撃ヘリが
携行式対空ミサイルで撃墜されてしまう。
とてつもなく割に合わない。
 歩兵が持つ携行式ミサイルが
戦争を変えてしまったのです。
 もう戦車対戦車の戦いはないでしょう。
戦場へ向かう戦車が携行式ミサイルの餌食になる。
 このようなことは、
この10年間、何十回も書きました。
 どうしてわからないのか。
それとも政治指導者から見れば、
兵士は単なる部品にすぎないのか。

非対称の時代 2013 1 14
 発展途上国の軍事指導者は、こう考えます。
「残念ながら、わが国では、工業力の塊である戦車を作ることはできない。
 戦闘機だって同じである。
機体を真似て作ることはできても、高性能なジェットエンジンは作れない。
 艦船も同じだ。
外見を真似て作ることはできても、高出力のエンジンは作れない。
 さあ、どうするか。
もはや、わが国は先進国に勝てないのか。
 ちょっと待て。
安価な対戦車ミサイルで高価な戦車を撃破できると聞いたことがある。
 そうだ。
わが国でも、ミサイルならば開発できる。
対戦車ミサイルどころか対艦ミサイルや対空ミサイル、
いや弾道ミサイルだって作れる。
 さすがに米国まで届く長距離ミサイルは技術的に難しいが、
近距離の弾道ミサイルだったら、100発でも200発でも作れる。
こうしたミサイルを大量生産できる」
 このように発展途上国の軍事指導者は、現実的に考えますが、
先進国の軍事指導者は、相変わらず、
戦車対戦車、戦闘機対戦闘機、艦船対艦船の戦いを想定しています。
 実に、非対称の時代になったものです。
そう言えば、昔も似たようなことがありました。
 日本海軍は、戦艦対戦艦の戦いを夢見て、
世界最大の巨大戦艦「大和」を建造しましたが、
時は、空母の時代、いや航空戦力の時代になっていました。
















































































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